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夏の秘密

第29章 帰省



総一郎「…」

夏「先生…」

総一郎「…あの時…夏は意識的に勇助を
選んだんだよ」

夏「意識的にって…だから」

総一郎「あの時、矢野の目の前には俺が
いた、その横には木田も」

夏「…嘘」

総一郎「目隠しされた状態で夏は木田を
俺をすり抜けて矢野を選んだんだ」

夏「勇助を…」

総一郎「着いたよ」

夏「えっ?あぁ…すいません、ありがと
うございます…」

総一郎「…」

夏「…」

総一郎「夏」

夏「…はい」

総一郎「かわいそうとか申し訳ないとか
考えず、ちゃんと選べよ」

夏「ちゃんと…」

総一郎「誰が一番好きか」

夏「…」


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