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夏の秘密

第30章 大好きだけど大嫌い



巧「勇助、俺はお前が羨ましかった」

勇助「兄ちゃん…」

巧「笑っちゃうよな、お互い素敵なとこ
ろはたくさんあるのに無い物ねだりして
相手に嫉妬して…」

勇助「…うん」

巧「でも彼女に言われた、俺は俺だろう
って、そうだよな」

勇助「うん」


無い物ねだりばかりしていた
自分の素敵なところに気づかず他人の事
ばかり気にして
嫉妬して


勇助「…」

巧「勇助、俺、結婚するから」

勇助「えっ…結婚!?」

巧「俺に大切な事を教えてくれた彼女と
結婚するんだ、でもこの事、母さん達に
はまだ秘密だからな、今度彼女紹介して
一緒に伝えるつもりだから」

勇助「わかった、おめでとう」

巧「ありがとう」


結婚する事
そんな大事な事を自分に
親によりも先に伝えてくれた事が勇助は
すごく
嬉しかった


そして
この日を境に
勇助と兄の溝はなくなり
昔のように昔以上に彼女、奥さんが嫉妬
するほど
仲の良い兄弟に
戻っていた


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