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夏の秘密

第34章 決着



総一郎「…」


ピンポ~ン(インターホンが鳴る音)


総一郎「…誰だろう」


食事を中断し
ドア穴から訪問者を確認した総一郎
すると
そこにいたのは…


総一郎「夏?」


会いたいと思っていた
その直後に夏が訪ねて来てくれるなんて
嬉しくて総一郎は急いで鍵を開け
夏を招き入れた


総一郎「入って」

夏「…」

総一郎「帰って来てたんだな」

夏「…」

総一郎「夏?」

夏「お兄ちゃんに会った」

総一郎「晴に!?」

夏「お兄ちゃんに会って話した」

総一郎「…そうか」

夏「お兄ちゃんから聞いた、文化祭の時
先生、お兄ちゃんと会って話したって…
それ本当なの…」

総一郎「…」

夏「…本当なんだね」


夏の質問に
否定も肯定もしない総一郎
何も答えなかったが、それが答えだった

晴が言ったように
文化祭の時、総一郎は晴と会っていた
でも何故…
総一郎は夏が晴に会いたがっているのを
その気持ちを知っていたのに
何故黙っていたのか…



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