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夏の秘密

第34章 決着



総一郎「…ごめん」

夏「謝ってほしいワケじゃないの、私は
どうして黙ってたか…その理由が聞きた
いの」

総一郎「…それは」

夏「私の事、信用出来なかった?先生を
好きだって言った事も…お兄ちゃんの事
頑張って忘れるって言った事も信じてな
かったの?」

総一郎「違っ…違うよ…」

夏「だったら」

総一郎「…怖かった…怖かったんだよ…
晴に会ったら夏の気持ちが揺れるんじゃ
ないかって…」

夏「…信用してなかったんだね」

総一郎「失いたくなかったんだ!!もう
二度と愛する人を…」

夏「…先生」

総一郎「頼むから…」

夏「!!」

総一郎「頼むから…もう一人にしないで
くれ…頼むから…」

夏「…」


夏に抱き着き
泣きながら必死に訴える総一郎
以前にも
今と同じような事があったが
その時の総一郎とは声も表情も全てが違
った


総一郎「…頼むから」

夏「…」


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