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夏の秘密

第34章 決着



夏「勇助、あのね…」

勇助「うん」

夏「…」


風太に話した事
それと全く同じ事を勇助に伝えた
反応は風太とちょっと違い驚いていたが
最後には「良かったね」と
言ってくれた


夏「それでね…告白の返事なんだけど…
もう少し待ってくれると…」

勇助「焦らなくていいよ、待ってるから
ゆっくり考えて」

夏「…ありがとう」

勇助「…」


対象的だった
泣いて縋り付いた総一郎
誰を選んでも諦めないと言った風太
そして
取り乱す事なく
感情をぶつけてこなかった勇助
みんなそれぞれに良さがあり悪いところ
もあった


夏「…」


その晩
夏は寝ずに必死に考えた
総一郎、風太、勇助の誰を選ぶのか
それともあえて三人の内の誰も選ばない
道を選ぶのか…


そして
ある決断をした
真剣に考え悩み出した答え
みんなには怒られそう、理解されないか
もしれなかったが
それが
今の夏の願い
三人に対する正直な気持ちだった


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