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夏の秘密

第38章 勇助の場合



勇助「…」

夏「お兄さんと喧嘩してたの?」

勇助「俺が一方的に嫌ってただけなんだ
兄ちゃんの事…」

夏「…」


ゆっくりと
だけど包み隠さず
勇助は巧との関係を話してくれた

巧への憧れ、嫉妬、嫌悪感
だけど嫌いになれない
大好きな気持ち


勇助「兄ちゃんからずっと逃げてたけど
夏と会って夏と接する内に変わったんだ
いや、変われたんだ」

夏「…?」

勇助「ありがとう」

夏「勇助…」

勇助「夏に出会えて良かった」

夏「…!?ちょっ、何してるの…」

勇助「シーッ、静かに」

夏「だめだって…」


何を考えてるのか
勇助はベッドに潜り込むと
足を絡め抱きしめるように夏の体に触れ
てきた

勇助の両親は一階で寝ていたが
巧夫婦は二階で寝ている


巧夫婦の部屋は
勇助の部屋から離れてるとはいえ
二階のトイレは勇助の部屋の前にある
もしトイレに起きたりしたら
やばい…


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