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夏の秘密

第39章 風太の場合



風太「夏、あの女の顔見た?顔真っ赤に
して化粧でごまかしてるけど」

夏「風太…」

風太「やっぱり女なんて最低だよ」

夏「…」

風太「…」


気まずい空気が流れ
その場に立ち尽くしていた二人

そんな二人に近づく小さな男の子と
派手な女性が…


女性「太一、アイス美味しい?」

太一「うんっ」

風太「…」

女性「前見て気をつけて」

太一「大丈夫、あっ!?ママ…」

女性「落としちゃったの?大丈夫、ママ
がまたアイス買って…」

風太「…」

夏「風太?」

風太「…夏、行こう」


目的地もなく
再び歩き出した風太
まるで会いたくない誰から逃げるように
だけど…


女性「待って」

風太「…」

女性「あなた風太でしょう?髪形変えた
みたいだけど…風太…風太よね?」

風太「…違います」

夏「…」


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