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私のH

第7章 ブレイクタイム①

今日も私は学校をさぼった。

学校行くふりをして…

バックに私服を詰めて家を出た。

そして制服で少し街をぶらつく。

学校にあまり行かないくせに…

文房具売場が大好きで、

かわいいノート

レターセット

プリ帳

ペン

筆箱を見ているといつも時間が過ぎた。

八時に家を出たのに…文房具売場巡りをしていたら十時で…

制服でうろつくには無理がある時間だった。


そろそろ…私服に…

と思いいつものトイレで着替えて近くのコインロッカーへ…


大事な物だけ取って…



取って…



ない!



携帯が…ない。



いくら探してもなく…


いつ携帯触ってたっけ?


あっ!

居間のソファーだ!


居間のソファーで携帯をいじってるとお兄ちゃんが降りてきていつものように


『梨乃!学校行けよ?

金払ってんの親なんだからさ!』

って説教されて、それが嫌でばたばた出てきちゃったから忘れたんだー。



しょうがない。


ーーパタン。



ーーガチャ。

ロッカーを閉めた。


でも、携帯がないって分かると今までなくて大丈夫だったのに急に不安になった。


どうにかして携帯を…。

と思い家に戻っていた。


居間の窓はほとんど鍵がかけられることなく開いていた。


それに今日は確か…


お母さんはジムの日だったはずだから…いないはず…。


さっと取っていけばばれないはず…。


家につくなり私は庭を通り、居間に向かっていた。

隠れながら窓を覗いた。

お母さんがいるか確認したくて…。

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