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ネットで出会った変態に恋をした

第2章 再開

【芳野凛17歳夏】
え…うそでしょ?…
目の前の早川響斗と名乗る人は寺塚響斗に似ていた。
いや、本人だ。
これは確かめるしかない。
「誕生日っていつですか」
「忘れたけど後半だったかな」
「嘘ついてませんか。後半だったら高1なわけないじゃないですか」
「そうだね。でも俺は4年ほど一度も目を冷まさなかったからその4年間の授業をまとめてやるんだよ。ここで。正式には高2だなぁ」
「彼女はいるんですか!」
突然男子たちが騒ぎ出した。
「いるよ!」
「ヒューヒュー!よっ!イケメン!」
「あはは~どうもどうも!」
心の中では混乱してる。
どうして?
彼は私と両想いじゃなかったの?
やっぱり順一君の言う通りなのね。
騙されてたのね…。
ただの『ロリコン』で『変態』なだけなのね。
あ、そうか…『4年間目を冷まさなかった』のか。
でも許せないわ。
私順一君の方が好きだもん。

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