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乾いた空

第1章 一章




「ここは山頂だよ。」


「あっそ、
私助かってしまったのね。」



少女は驚きもせずにがっかりとした眼差しで答えた。





「私、
裸ね、温めてくれたの?」



「うん。」




「礼は言わないわ。
こっちは死にたいのに勝手に助けたんだから。」




この娘は自分が裸で毛布にくるまれているのに、何故慌てないんだ?



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