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乾いた空

第1章 一章




「目が死んでるからって、襲わないとは限らないよ。」



少女を押さえつけては首筋にキスをした。


その首筋には微かに傷跡があった。




「……」




少女は僕を怯えて拒むわけでもなく、受け入れるわけでもなく、ただ人形のようだった。



嘘の無い真っ直ぐな目で僕を見ていた。


ここまでまともに人の目を見たのは初めてだった。



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