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乾いた空

第1章 一章



解体は自然のなかでしかやらないので、キャンプ用具や食料は殆ど揃っている。


暖炉の火を利用してスープを温めては、少し固くなったパンを食べていた。



「あんたは失礼よね、お兄さんは何の仕事している人なの?」



改まって聞いて来た質問に少し戸惑った。



「清掃員だよ。」



「だから意外と力持ちなのね。」



何の清掃員を想像したのか分からないが気になる発言だった。しかし少女はスープを飲みながら、ごく自然な感じだった。



今までに無い、何とも言えない複雑な気分だった。



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