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乾いた空

第1章 一章




ようやく少女の服が乾いたので、着替えてから、話し合うことにした。



ここに荷物を持って来て、何日かここにいて今後のことを考えることにした。



外の景色は、線香花火の儚げに焼けるような太陽のオレンジ色と、海の底ように深い青がグラデーションとなって、美しく地平線へ隠れようとしていた。



少女は何かを決心したかのように強い眼差しで、地平線へ落ちてゆく太陽をじっと見つめていた。

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