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乾いた空

第1章 一章




山の夜は容赦なく、凍りつくように寒い……

僕達はあのまま小屋にいたほうがよかったのだろう。


後悔してもしょうがない。


この寒さと体力で朝まで過ごすことは出来るのだろうか。



向こうの方で少女が叫んでいる。

先程まで死を希望していたのに……


心配しているから?

心配?



自分は心配されたことがあるのだろうか?


不思議と
少しずつ過去の自分が見えてきた。


何だか不思議な感じがした。


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