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官能的大恋愛

第14章 大切にしたい触覚

私はね、対して魅力もなくてね…。

歪んだ性格してて、そんなナガタッチに愛されてしまうくらいの器量のいい女でもないの…。

なのに、この人…私のために必死になってくれてる…。

私、今、この時に。

あなたのセックスで気が付いてしまった。

私は涙を滲ませながら、ナガタッチが私でイク瞬間を見届けた。

「…くぅ!くぅ!くぅっ!!…んんんぅぅ!…イクゥゥゥ!!!」

アソコから慌てて引っこ抜いて私のお腹に、精液を勢いよく飛ばした。

倒れ込んで息を切らしながら、天井の一点を見つめるナガタッチに、私はかぶさるように抱きついた。

「…ナガタッチ…」

「えっ?あれ?もしかして泣いてる?!何でぇ?!」

そりゃ泣くよ…。

ナガタッチの愛情、いっぱい感じたんだもん。

「痛かった?ほら、こっち向いて?涙拭いてあげるから…」

「…ナガタッチ…好き…ナガタッチ…私ね、大切な事が分かっちゃったの…」

もう涙がポロポロ出て止まらない。

「よしよし…」

涙が出る度にナガタッチが優しくしてくれるから、更にまた涙が溢れて、なかなか先が言えない。

「自分より…ナガタッチのが大切なんだぁって…好きな人ってそういう存在じゃなきゃいけないのに…だからたぶん…今までの人は只の私の自己満足…」

大きな手で私の頭を撫でる。

そしてニッコリ笑ってくれて、私はまた涙する。

「俺は別にどんな扱いされても構わないよ?トシコッチが俺を好きで居てくれたら…」

「またそうやって…甘やかさないでよ…」

「泣き虫…」

ギュッとしてくれた。

「自己満足だろうが、自分に甘かろうが強がりであっても、周りがそれをどう思おうが、心の底では俺を愛するが故ならば、全然構わないよ。大人だから理屈こねなくたって…俺は分かるから…」

「…うん…」

「トシコッチを愛してるから…言葉にする前から…俺は君の事なら…すぐ分かるから…」

「…うん…」

「君が思う事は…俺も同じ思いをしてる…そう思ってくれたらいいよ」

私はまた感動して、号泣してしまった。

温もりだとか、思いやりだとか。

労りだとか、優しさを。

ナガタッチで、知った。



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