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官能的大恋愛

第2章 まさかの官能的出逢い

翌朝、眠い目を擦りながら100円ショップへと出勤する。

ちょっと寝不足気味。

徹夜しちゃったから。

結構、小説の進みが捗っちゃって。

「…おはようございます」

小さな声で、誰とも目を合わせずに仕事をする。

昼間では、呑気に商品出し。

なるべく声を掛けられないように、作業をする。

黙々とおとなしく、熱心にひたすら声を掛けられないように作業をしていると、店長がやって来た。

「あなたね、午後からレジをメインで二時間だけ入って欲しいの」

えっ!…最悪。

「お昼から出勤の人が、お子さんが熱を出したもんだから、急遽欠勤になったの」

なんだそれ…もっと最悪。

「悪いけど、お願いね」

「はい…」

また、あの子持ちの主婦か。

1ヶ月で何回、当日欠勤してんのさ。

だから、嫌なんだよね。

全部、フリーの私にトバッチリがくる。

私は溜め息を深く付いていると、

「小さい子どもって、すぐ熱出すからね」

あぁ、うっとうしい。

「私も昔はそれで、仕事に迷惑かけるから辞めたもの」

年輩の主婦が私の側で言った。

「それ正解だと思いますよ」

私は呟いた。

「家計の足しにと働きたい、外に出たいと思ってもね、子どもが居てはやっぱり難しいわ」

「でしょうね」

家の中で、じっと子どもの躾でもしとけって思う。

それか自分の事をしたいなら、最初から子どもなんて造るなって思う。

それこそ、中途半端な人生じゃん。

私の人生を否定は出来ないね。

まずもって、人に迷惑。

…って、こんな事は誰にも言えないけど。

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