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官能的大恋愛

第20章 本当の自分を認める事

「ほら、トシコッチも一緒に食べよう」

「うん…」

ナガタッチ。

私ね、あなたに出会えて、本当に良かったって心の底から思ってるよ。

私ね、自分の信念だけはやたら大きくて。

いつも「私はこうでなければいけない」って。

自分で決めた事は絶対なんだって思ってて。

それに関しては、強情だよ。

だから、枠のない人にしか受け入れて貰えない事も知ってたから、だから私はあえて無愛想で、人の道からそれて、わざと心を歪ませて、誰にも私の中に入って来れないように、振る舞ってきて。

結果、残されたものは。

ナガタッチをモデルに書いている官能小説だけ。

それしか、私にはない。

それを与えてくれた、あなたに。

私はとても感謝してる。

「えへへ、ちょっと味付け、濃かったかなぁ…」

泣いちゃいそうになって、思わず鼻をすする。

「濃い方が、ご飯が進むから、これでいーの♪」

もぉ、やだな…

涙、こらえてるのに。

優しくされて、たくさん自分の事を知ってもらっちゃうと、私もやっぱり女なんだ。

悲観的だった結婚なはずが。

ナガタッチとなら、結婚したくなっちゃう。

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