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官能的大恋愛

第6章 視覚と聴覚で恋に堕ちる

「急に俺の事知ってるって言ったりさ…こんな撮影現場に一人で来て…ましてや鼻血出して倒れたり…はたまた俺のオナニーに感動したとか言って泣くなんて…。君、悪いけど普通じゃないよ」

「はい…」

Nag、また苦しそうな顔してる。

普通じゃないのは、ダメなの?

「でも、その普通じゃない所に…俺の感覚が引き付けられて…」

そして、また言葉につまってる。

だから、私は素直な気持ちを伝えた。

「私、Nagさん大好きですよ。もっとあなたの事知りたいですし。あなたから教わった事も、ちゃんとリアルに小説にまとめたい。それに、きっと普通じゃ…あなたを理解してあげられないから…」

「俺も普通じゃないって?…それを理解したいって?」

Nagは真面目な顔して、私を見下げる。

しばらく数秒間見つめ合った。

……。

その視線で、一気にどんどん身体中の有りとあらゆる感覚器官を燻って、お互いが堕ちる所を探す。

……。

そして、見つけた。

Nagと私は、吸い寄せられるようにキスをした。

…チュッ…

口唇に触れて、相手の感覚を奪ってしまおうって思いが同じだったから。

「…俺と本気で付き合ってよ…」

「はい、いいですよ」

「いっぱい教えてあげる…こんな俺をね…」

「はい…有り難うございます…」

Nagは少しだけクスッと笑って、再び口唇を近付けてくるから、私は上体を起こして首元に両手を回して、キスをした。

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