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官能的大恋愛

第7章 エッチのプロはソフトキスがお好き

中華料理屋のNagは普通だった。

普通に食事をして、陽気なノリで会話して、時々チャチャを入れてくる中国人の店員さんと、声高らかに笑って、楽しそうだった。

「カンノショセツ?…エッチナノネ?…ワァオッ!スゴーイ!」

「もっと小さな声で誉めてやってよぉ」

「ゴメン、ゴメン!ナガチャン!」

「だから、声が大きいってぇ」

「ナガチャン、エーブイダヨ?カノジョ、ダイジョブ??」

人なつっこく、片言の日本語で私の顔を覗き込まれて、笑えた。

「はいはい、気安く近寄らない…あんま近いと金取るよぉ」

Nagは、ごめんねって顔して笑い掛けてくるから、また私は笑った。

「エッチノプロとエッチノプロ?!ヤバイネェ~ッ!」

「もぉ~っ!シィだよ、シィ!分かる?」

でも、何だか嬉しそう。

「ねぇねぇ、Nagさんって本当は何て名前なの?」

私のコップに烏龍茶を入れて、

「ん?」

「苗字教えて?」

そして店員が遮って答える。

「ナガチャンヨォ~!フゥ~ッ!!」

「永田だよ…ダァーッ、もうコイツ消えろ(笑)」

永田さんか…。

「永遠の永の字のね…。君は?」

「敏感の敏の字の敏子です…」

「そっか、敏感か…可愛いな…。じゃあ、君だけ特別に…」

今、やらしい事想像したか?

で、特別って何?

「ナガタッチって俺の事を呼んで?…俺は君の事をトシコッチって呼んでいいかなぁ?」

頭を軽く傾げたその仕草に、ドキドキして。

「うん!」

ニヤニヤしちゃった。

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