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官能的大恋愛

第10章 遊園地ドキドキデート

中に入るといきなり真っ暗で、私はすぐにナガタッチの腕に巻き付いた。

「やだやだ、何も見えないから!そこからして先ずイヤだ!」

ギギギィーーーッ…ポクッポクッポクッ…

「木魚の音?!」

私は怖くて耳を塞ぐ。

そして近付くと、

「ウギャアーーーッ!!!」

「ドワァーーーッ!!!」
「キャーーーッ!!!」

心臓が痛い…心臓がピリピリする。

「怖いよぉ~っ!リタイアしたい」

「だぁめ…」

と、立ち止まり無理矢理キスされた。

「ソフトキスじゃ、落ち着かない?」

こんな状況で耳元で囁くなっての!

「離れないでよ?怖いから…」

「…離さないよ、絶対にね…」

だから、こんな状況で甘く囁くなっての!

私達はこれでもかってくらい、引っ付いて歩いてもうすぐ出口かと思う頃に、赤ちゃんの鳴き声がした。

怖いなぁ~っ、もぉ~っ…。

赤ちゃん事態、泣いてばかりでうるさいから、嫌いなんだよねぇ。

本当にキッモチ悪いわ~っ…。

と、思いきや天井から逆さまになった、血まみれの赤ん坊の人形がドーン!

何体も落ちてきた。

「ぎやぁーーっ!!!」

私はビックリして、しゃがみ込んだ。

ナガタッチは、爆笑して私の手を引っ張り起こして、

「お化け屋敷はこれで、おしまい…。行こっか」

優しく言うなっての!

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