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永久の国のアリス

第3章 女王さまに会いに行こう!

「...他の参加者は?」
「に、二番目アリスだけ...です」
「三人だけの舞踏会、開いてくれてありがとう」
「お邪魔虫は退散するわ♪できればMr.アリスはアリスより王さまがいいんじゃないかな女王さま♪」
「あっ、アリスっっっ」
「...?」

 変なことを言い残しMissアリスは走って何処かへ行ってしまう。
 それにしても女王は暴君的なイメージだったけれど、物静かな口調と控えめな態度だ。 

 とりあえずいつまでも膝まずくのもなんなんで、手を握りリップ音をたてて口付けをする。
 持っていた薔薇の葉が舞うくらい強く引き付けて腰を抱く。
 少し乱暴で、紳士らしく踊りませんかだなんて言わない。
 僕はどうしても仮面を矧ぎたくて、無礼かもしれないがそっと金具を緩める。

「あぅ...」
「.......君が女王さまだったんだね 」

 仮面の下の彼女は酷く整った美しい顔で、ぷっくりとした唇から息が漏れる。
 潤んだ瞳に僕がゆらゆらと映り、僕の混沌とした気持ちのようだ。

「...怨めしいほど綺麗だ」

 何処からかバイオリンの美しい音色がクレッシェンドをする。
 僕はどうかしている、僕がわからない、誰かこの幻術を解いておくれ。



 

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