テキストサイズ

夏の夜のような

第17章 化け猫の人間理論

行ってしまった

逝ってしまった

私が愛した人間は

私が汚した人間は

私が無理矢理に嬲り、犯し、手に入れた人間は

また死んでしまった

これで何度目だろう?

所詮人間はこの程度

そんなこと百年も生きていれば分かることなのに

……ああ

また探さなくては

今度こそ

私と永遠に暮らしてくれる人を









    万年を生きた私と



















人間を愛すことを止められないわがままな化け猫のお話

ストーリーメニュー

TOPTOPへ