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貧乳ヒメと書かない作家

第16章 黒幕

桐生は一人、河川敷に来ていた。

待ち合わせ場所はどうしようかと思ったが、もし殴り合いにでもなった時に迷惑のかからない所がいいと思ったのだ。


近い、ということもなくはないが。



暮れなずむ夕日に点々と街頭もつき始め、川はキラキラと輝いていた。

これからおころうとしている事を考えると、なんとも皮肉なシチュエーションだった。


人影が見える。


「来たな」


そのヒトカゲは階段をおりると真っ直ぐこちらに向かってきた。


夕焼けで影しかわからないが桐生には誰だかわかっていた。


「遅かったじゃないか、名前は確か…







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