貧乳ヒメと書かない作家
第24章 名探偵?千春
「千春どうしたんだよ」
桐生はなんと階段の一番上まで登り、振り返ったところだった。
少し離れたところで千春が身を潜めて立木と松田の様子をうかがっていた。
「千春ー?」
―立木さん、なんだかおかしい…。
もちろん普段の立木は知らないのだが、
松田さんを見る目が明らかに違和感がある。
まさか
男色者なのかな。
でもさっきの恥ずかしがりようはまるでそれにしかみえない反応だった。
「約束のキスはー?」
「立木さん、なんか変だと思わない?」
「なんだ、変て」
こういうのに鈍感なのかな。男の人って。
「ちょっと観察してみようよ」
千春は桐生に自分の考えを伝えた。
「よくわかんねーけど、ちょっと面白そうだな。よし、乗った!」