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貧乳ヒメと書かない作家

第25章 これはもうそうだとしか言いようがない

そういえば、旅行なんて何年ぶりだっけな。

桐生は鞄の中から下着を出した。


思えば作家になってからほとんど引きこもり同然でやってきたし、

別にどこに行きたいっていうのもなかったな。


今日は旅行楽しかったし、またどっか行きたいなんて思う。


例えば…んー近場ならお台場とか、秋葉…は松田向きだな。

遊園地とか、動物園とかあいつ喜ぶかな。


桐生はふと手を止めた。

千春と行きたいんだな


俺。


引きこもりがちな俺を外に出してくれたし、それでいて小説も手伝ってくれた。

ちょい昔のいざこざだって、よく考えたら千春きっかけで解決したよな。


松田が担当になるまえに担当になった奴らは

なんも影響されずにただ俺に振り回されて逃げて行った。3人…4人だったか?

松田も頑張ってたけど、正直あいつのおかげで周りが見えてきたというか…


俺にとって


『必要』


なんだろう。


足りないものを埋めるような感じで。



あいつはどうなんだろ。



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