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貧乳ヒメと書かない作家

第27章 秋が来たんだなぁ…

胸を鷲掴みにされたような、息苦しい感じというか。

松田はいたたまれない気分になった。


何か話さなきゃ。


「そういえば男装したままだけど、
僕しかいないしさ、
男装解いて身軽にしたら?
僕は外に出てるからさ」

「――でも…」



「――でも

『私二トッテコスプレハ自己ノ解放ナノデスヨ!!』
ってやつかな?」


「それ大分わかりにくいアニネタですね。

あっ!これはコスプレとはちがいますからねっ!」


アキラが嬉しそうに応じた。


「アニメネタだってわかるのは流石だねぇ、キミ」


「先輩のおかげです」

アキラはわざと嬉しくなさそうな表情を作った。

先輩…

変わってないなぁ。

「じゃ行ってるね」


松田は部屋を後にした。


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