貧乳ヒメと書かない作家
第28章 自分だって
―着替え終わった。
先輩呼びに行ったほうがいいかな?
でも行き違うといけないよね。
『秋奈』が立ち上がろうとした時だった。
……。
なんだろう、物音がしたような。
秋奈は耳をすませた。
まさか幽霊とか?
確かに古い旅館だからいてもおかしくないけど、なんにもお供え物持ってないしなぁ…。
―ぁあん…っ!
「え?」
今の声って、
千春さん、だったかな。
―だめぇっ!そんなに激しくしたらぁ…っ!
これは
まぁ、恋人同士なんだから
そうなるよね。
それにしても
あんなに声出しちゃって…。
「いいなぁ」