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貧乳ヒメと書かない作家

第5章 初めての……っ

「千春…いじわる~!」

桐生はふわふわの絨毯にそのまま倒れる。
その様子は駄々わこねる子どもそっくりであった。

「もう俺書けないよ~イメージわきかけてたのにぃ

「えぇっ!それは困る!」

千春のいままでの頑張りが台無しになってしまう。
そんな事になったら、休載…下手すれば連載ストップという事に…?!

千春は血の気が引いて行くのを感じた。

「ごめんなさいっ
もう少し頑張ってみるから…ね 」

どうにかしなきゃ、どうにか…。

千春は桐生の横に寝そべり横から絡み付くように抱きつく。


ふと目が合った。
切れ長の黒い瞳が千春を真っ直ぐみつめている。


「キスしてよ」



桐生が真剣な声で言った。

吸い込まれそうな瞳に誘われるように千春は身を寄せた。


「…うん」



2人の唇が触れる。柔らかく、少し冷たい。

やがて桐生の舌が千春の口内に入り込み、口の中を撫でる。


愛撫されるような感覚に千春もそれにあわせて舌を絡める。



時々吸われる千春の舌ーー変な感覚だなぁ。


千春は桐生の首に腕をまわす。


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