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貧乳ヒメと書かない作家

第30章 初版本にみる家族の絆


時が止まったのではないかと思った。


「本気で言ってるの?」

千春は弱々しい、潤んだ声で聞いた。

「冗談でこんな照れ臭いこといえるか」

桐生は以外にも真っ直ぐ千春をみおろしていた。
そこには迷いのない深い黒の瞳があった。

「先生そんな…あたし、急に…」


桐生は止まらない千春の涙をそっと拭った。







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