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貧乳ヒメと書かない作家

第31章 未来へ


郊外にあるこの式場はホテルと一体型になっており、遠方から来た人でも宿泊先に困らないようなシステムになっているのだ。

千春達にとっては宿泊しなくても困らないほどの距離だったが、松田の勧めで宿泊を選んだのだった。

千春はルームキーで鍵をあけ、部屋に入った。桐生もそれにつづいた。

「うーん。ちょっと疲れたねー」

千春は伸びをして振り返った。

「松田なんかの式でも式は式だから緊張感あったな」

「またそんな言い方して。でも秋奈さん、綺麗だったねー。あの時は完璧男だったからわからなかったけど元も美人だったね。ああいう人はなにしてもあっちゃうんだね」


「松田には似合わねーけどな」

「それは…認める」

千春は笑って化粧バックをとりにいった。






確かに綺麗だったけど、俺が見たかったのは…。









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