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貧乳ヒメと書かない作家

第10章 知りたい女

「それで桐生君はなんて?」

如月が目を輝かせた。

千春は松田に目をやったが何も言う様子がなかったので(松田さん?かたまっちゃってるけど)
仕方なく答えた。

ちょっと!こんな言いにくいこと言わなきゃいけないじゃない!

「はいっその、先生は今原稿の執筆が忙しくて。進み具合をみながら返答します、ということで」

「そっかぁ…桐生君大変なんだね、わかったわ。もう少し待ってるね」

千春は松田を肘でつついた。

「あ、あの、ではまたしばらくしたら報告しますね」

帰りは事務所の入り口まで渡来野さんが送ってくれた。



松田さんは如月先生に酔ったみたいに上の空。



しっかりしてよね!



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