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貧乳ヒメと書かない作家

第14章 比較と乖離

松田なりの指導が終わった後、千春は編集者としての考えを改めさせられていた。

「奇人だからこそ書ける小説…か」

あまり作家視点で考えてなかった。ただ、締め切りに間に合わせることばかり考えてたと思う。

それに、松田さん、桐生先生のことを理解しようとする努力は尊敬に値した。


「ドン!」

千春は集中していたせいで突然の急な大きな音に飛び上がった。

松田の報告を聞いた編集長が思い切り机を叩き、その拍子に、とうとう百本目の編集長のボールペンが折れていた。
その怒りの矛先は松田だった。


松田さんのせいじゃないのに…。


松田さんは先生の意見を全て潰さないようにしてるだけなのに。



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