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素直になろうよ

第3章 期待と勘違いと諦めと未練-恋なんてそんなもの

「ばれてたか。うっかりだ、うっかり。お前は本当にいろいろよく見てるなぁ。感心するよ、そういうところ。まぁ、俺もお前にかなり期待しているところがあるから、がんばれよ」


そう言って、いつものように、俺の頭を撫でるようにポンポンと叩いた。


「かちょー」


机に頬をつけて、冷たさを味わう。


「ん?」






「彼女います?」




もう、内海の目を見ることができなかった。





いないって、言え。



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