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素直になろうよ

第14章 つなぐ気持ち

好きだって気持ちには上限がないらしい。

前よりもっともっと好きが溢れて、この唇を離すのが惜しい。


何度も何度も離れては触れ、触れては離れ。
段々と口づけも深くなり、しまいには息もままならないほど、相手を貪った。

ああ!もう!
この動かない身体が本当に忌々しい!



「課長。あんた可愛すぎます。これ以上惚れさせて覚悟はできてるんですか?」
「可愛すぎって、おまえ・・俺男だって。覚悟とか・・」
「分からないなんて初心なこと言わないですよね?」

何を想像したのか、内海は途端に耳まで真っ赤に染まった。


ヤバイ。
ココデオソッテシマイタイ。


「俺、本当にあんたに惚れてます。好きすぎてどうにかなりそうだったんです。課長も俺のこと好きだなんて聞いて、やばいくらい舞い上がってんのに、身体が動かないなんて!」


内海は恥ずかしそうに
「舞い上がってるのは、俺も同じだ」
なんて頬を染めた。



「だから!今俺を煽らないでくださいって!そんな顔今するなんて、ずるいです」


「お前が好きで、好きすぎて困る」



ああもう!分かってんのかな?
わざとか?
軽いいじめだ!
身体動かねぇんだっつの!


「俺も・・課長がそんなで困ります」


ため息をついて内海を見る。

視線を絡ませ、二人で小さく笑った。





それからもう一度キスをした。
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