テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第9章 鍵


天気がいいせいで
服はあっという間に
乾いてしまい


俺は


帰ることに
なってしまった




マシロは
なんでもないような顔で

家の中を
片づけたり

乾いた洗濯物を
たたんだりしていた




「そんじゃ

帰るよ」





「あ・・はい」




玄関で
靴を履いてから
振り向いて

ついてきたマシロに
俺は礼を言った




「ありがとな

昨日・・・」





「?」





「よく・・・眠れた。


軽かったよ」





「そう・・ですか」




マシロは
黒い瞳で
一度俺を見上げたあと
すぐに視線をそらした

裸で
抱きしめられたことを
思い出したのかもしれない


よく見ると

耳が
赤くなっていた



「なぁ」



かわいいな



「・・はい」



「ちゃんと食えよ」




「え?」




「運動しても

ちゃんと食わなきゃ
筋肉つかねー
つってんの」




「あ・・・あ、はい」




「重いから持てな~~い

ってのが
イヤなんだろ?(笑)」




また

黒い瞳で
俺を見て


また

視線を外した



怒らせちゃったかな(笑)




「じゃ・・」





「・・・はい」









ストーリーメニュー

TOPTOPへ