
迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第15章 真相
俺が
マシロに包まれて…
マシロを抱き上げながら
思う
「マシロ…」
硬く閉じた
その奥にある
漆黒の瞳がみたい
「見せて…マシロの目が好きなんだ」
俺を見つめる
漆黒の瞳は
濡れていて
その瞳を
見つめながら
思う
「しっかり見てくれよ
俺のこと
お前と繋がってんのは
俺だ
誰でもない…俺なんだ」
神島さんじゃねぇ
「ユウヤ…さん…」
マシロは
濡れた瞳で
俺を見上げ
名前を呼びながら
俺の顎に
触れないまま
俺に
唇を重ねるだけの
キスをした
そんな
マシロを
強く…強く抱きしめて
俺は
思う
マシロ
今日のこと
忘れないで
