
迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第4章 湖
駅前に到着すると
相変わらず
男か女かわかんねー
マシロが突っ立っていた
「おう
間に合ってるじゃねーか」
マシロの
目の前に車を横付けし
窓を開けて
俺が話しかけると
マシロは
ちょっと
機嫌の悪そうな顔で
「神島さんの彼女みたいに
化粧とかしないんで」
と軽く睨んできた
「あははは
俺の女
見たことねーくせに
何ほざいてんだ
さっさと乗れ
早く乗らねーと
置いてくぞ」
「は?
置いて行くとか
どーゆーことですか
ここまで
来させといて・・」
そう言うと
マシロは
いつものように
後部座席のドアに
手をかけた
「タクシーじゃねーんだ
横に乗れ」
「あ・・・はい」
