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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第4章 湖

「ユウヤだ」



そう
暗室の中のマシロに
ひとこと言い残し

俺は
玄関まで
急いだ



ユウヤは
部屋には上がらず

ドアを閉めたらしい




靴もはかずに
俺は玄関を開けて
廊下に顔を出し

名前を呼んだ




「ユウヤ!!」




廊下を歩くユウヤは
俺の声に振り向き


ポケットに
手を入れたまま


片方の口角を
上げて笑った




「邪魔しねーよ?」




「なに言ってんだお前」




「いや、さすがに
マシロってのは
驚いたけどね(苦笑)

他探すから
心配しないで
神島さん」





ユウヤは
そう言って

また
俺に背を向け
エレベーターへと
歩き出した

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