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さて、ここでようやく本作の主人公〔龍ヶ崎達也〈りゅうがさき・たつや〉〕の登場である。
彼は、〔コメット小学校〕に通う１２歳で燃えさかる火のような熱い性格から付いたあだ名は“ファイヤー達也”。
そんな熱血漢の達也は、調度クラスメイトの友人と学校から帰宅している最中である。
『あーあー、毎日学校ばっかでつまんねーの。何か面白い事ねーかなー。』
『確かに学校行けば授業で家に帰れば親が勉強しろってうるさいし、これじゃろくに遊べやしねーよなー。』
『でも、勉強せずに遊んでばっかりいると、将来困る事になるぞ。特に達也、お前はな。』
『ほっとけ！』
話の途中だったが、閑静な住宅街が立ち並ぶ〔十字路通り〕で達也と友人二人は立ち止まり、。
『じゃあ、俺こっちだから！また明日な！』
『おう！』
と言って別れた。
『さてと、暗くならねーうちに早く帰ろっと！』
そう言って達也は、〔十字路通り〕を走って両親と住んでいるマンションへと帰宅したのだった。