好きだって?
第4章 再び冷戦
「晋、おはよう!」
休み明けの朝
会社に出勤して隣の晋に朝の挨拶をする。
「…ああ、狭山…おはよう」
「…お前、毎朝早いよなぁ」
「今更?
まあ、早く来た方が時間を有効活用できるからね…
朝低血圧には辛いけど…我慢してちゃんと起きてるんだよ」
「…へぇ、感心するわ…
俺絶対ギリギリまで寝たいもん」
「ギリギリだと気持ちが朝からよくなくなるからね」
「…まあ、それもそうだけど
睡眠時間の方が大事だわ
俺は」
「バカだからね」
「…バカは関係ないだろっ!」
「………あ、そろそろ朝会だよ」
「…あ、話そらした!」
こうしてまた、何も変わらない長い一日が始まった。