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好きだって?

第4章 再び冷戦





「ちょっと!
マジで離せって‼︎」

「…どうして?
聖也さんは僕にまた会えて嬉しくないの?」

「は、はぁ⁉︎
う、嬉しいわけねえだろ‼︎」

「えぇ!?
どうしてですか⁈」

「…あのな…お前…」

「悪い、狭山…」

「…晋…?」

「俺、先に帰るよ」

「…え、ちょっと!
待てよ、俺ももう帰るって」

「いや、今日は、一人にしてくれ…
……すまない、また明日…」

「晋……」




そう言って去って行く晋の背中は
今まで見たことのないくらい





小さく、哀しく見えた。
















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