
可愛い君
第9章 報告。…そして
一さんのマンションに着き
只今調理中。
今日は和風で。
肉じゃがといんげんのゴマ和えと
鱈のムニエル。サラダとお味噌汁。
私はサラダに入れるキャベツを
切っていた。
後ろに一さんが立って要ることに気付かず
キャベツ切るのに真剣な私。
トントントントン♪
私がリズム良くキャベツを切っていると、
後ろから一さんの腕が腰に廻ってきた。
「きゃっ!」
一さんはキュッと力を入れて抱き寄せる。
「はっ一さん、包丁で切っちゃいますよ…
…危ないです。」
そういうと
「ふふっ。莢可愛い。真剣な所も。怒ってる所も。」
そう言って
一さんは私の顎をクイッと上げ自分に向かせて
啄む様なキスを降らしてきた。
