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タイトルはまだ未定

第6章 離ればなれ

「ゆ…りかさん?」

「やだ〜、おっきくなっちゃってぇ〜!
あら、私今おばさんみたいだったかしら?」

「ゆりかさん、ご無沙汰しております。」

「氷室くん!元気そうね〜よかったわぁ〜!」

え?なにこの光景?え?

「ちょ、なんであんたが知ってるのよ?」

「だってまま、ここで昔働いてたもの。」

「は?」

「旦那様の身の回りのお世話係。」

その一言でピンときた。
そういうことね。

「ゆりかさん…今までどこいってたんだよ!!俺、探したんだよ!?なんで何も言わずに出て行ったんだよ…」

「私、しんみりするの嫌なの!だから何も言わなかったのよ!」

「だからって…」

真剣な和馬…

なんで…?

なんでこんなにこの人に…?


「か、かずま?人間違いだよ?だって私の母親、鈴音って名前だもん。」

「ゆりかって偽名使ってたのよ。」

何…なんなのよ…もういやだ…

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