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永遠(トワ)に愛す

第3章 …運命(サダメ)…

 
 
 
 わたしだけを見る‥真 っ直ぐな目‥‥
 響夜の想いがが伝わっ てくる…
 ‥‥でも‥‥
 他の女の人と結婚なん て…
 胸が引き裂かれそう… 
 
「結婚なんて形だけのも のだ
 俺の役割は‥一族をま とめ‥繁栄させること それが‥生まれた時か ら決まっていた俺の定 めだ‥‥
 
 お前のことは俺が守る 一生‥俺のそばにいて 欲しい」
 
「響‥夜…
 …でも‥わたし――… 
 形だけって言っても… 響夜が他の人のものに なるのは変わらないよ ね‥‥
 わたし…そんなの耐え られない‥‥
 きっと‥ずっとその人 に嫉妬して生きていく ことになる
 
 …だから‥わたしのこ とフって‥‥」
 
 そうしたら‥きっぱり 諦めがつくと思う‥‥ 
 
 
涙を浮かべるりんに、響夜は突然力強く抱きしめた―――
 
 
 
「どんなことがあっても お前を手放すつもりは ないっ
 お前が…人の世界に戻 りたいと泣き叫んでも ‥‥」
 
「あ…響‥夜‥‥」
 
 嬉しすぎて‥体が震え てっ…
 たぶん…もう二度と
 こんな恋なんてできな い‥‥
 …もし別れたら‥一生 引きずるっ
 
 …それなら‥‥
 後悔しないように
 この想いを貫きたいっ !
 
「わたしも…
 絶対に響夜から離れな いっ」
 
「りん…」
 
 
 
 
 
2人は、時間が経つのを忘れ‥互いの温もりと気持ちを感じ合うように抱きしめ続けた―――…… 
 
 
 
 

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