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永遠(トワ)に愛す

第3章 …運命(サダメ)…

 
 
 
「うっ…ぐすっ‥‥」
 
 
 
真っ暗な部屋で、ベッドの上で泣き崩れていたりん‥‥
 
 
 
 響夜の言ってたこと‥ 全部うそだったのかな っ‥‥
 わたしはっ‥暇つぶし のために
 家族も友達も‥全部失 ってっ‥‥
 
 
「どうした?
 なにをそんなに泣いて いる‥‥」
 
 
 
フワッと覆い被さってきた体と‥何度も聞いてきた低く色っぽい声に…
ドキッと胸が高鳴り、思わず飛び起きた―――
 
 
 
「なっなんでもないっ 」
 
「そんなわけないだろ
 俺に言えないことか? 」
 
「‥‥‥‥
 響夜のせいだよ‥‥
 さっき‥女の人と一緒 に部屋に入って行くの 見ちゃって‥‥
 ――で‥近くにいたシ ンさんに全部聞いて‥ ‥‥」
 
「…そうか
 黙ってて悪かった
 確かに‥俺には婚約者 がいる
 血を守るために親が決 めた相手だ」
 
「じゃあっ
 なんでわたしとっ!? 」
 
「お前を‥愛しているか らだ
 俺にこんな想いを抱か せるのは
 お前だけだ‥‥」
 
 
 
鋭くも熱っぽい眼差しで見つめられ、りんの心は大きく揺れ動いた‥‥
 
 
 
 
 

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