
永遠(トワ)に愛す
第4章 …想い…
私が、響夜様の変化に 気が付いたのは8年前 の春でした―――
まるで、業務をこなす ような態度の響夜様…
それが‥ある少女に会 っている時は別人の様 に、思いやりのこもっ た暖かな眼差しと微笑 み‥‥
そして‥少女が不注意 で作った傷を治してい た姿を見て
何故、人間にそこまで するのか理解できませ んでした。
ですが…
大人になった少女…
りん様に再会した時は 胸の奥がざわついたの を感じました‥‥
りん様の、あの純粋な 笑顔と赤くなった顔…
それは全て響夜様に向 けられているもの‥‥
そう思うだけ私は―― ――……
