
永遠(トワ)に愛す
第1章 …初恋の人…
そう言うと響夜は、首に顔を埋めた―――
えっなにっ?
もしかして血をっ!?
「痛くしないから大人し くしていろ
お前に与えるのは‥快 楽だけだ‥‥」
首筋に唇を這わせた後‥その鋭い牙を突き立てた―――
「あっ…はぁっ‥‥んっ ‥‥あぁっ‥‥」
なにこれっ…
噛まれてるのに‥気持 ちいい‥‥
…こんなの‥初めてっ ‥‥
体が熱くなり…息を乱すりん…
首筋から顔を離した響夜は、また唇を重ねた‥‥
「んっ…ふっ‥‥」
鉄の味がする…
…本当に‥血を吸われ たんだ‥‥
苦しくなるくらい胸が高鳴り‥とろけるようなキスに、思わず声を漏らした‥‥
やっと解放された時には、顔を真っ赤にさせ‥グッタリとしていた。
そんなりんに、響夜はそっと耳元に唇を寄せた――――
「そんなんじゃ
この先‥身がもたない ぞ…」
「えっあっ…」
この先ってっ…
色々な想像が頭の中を駆け巡り、動揺を隠しきれず目を泳がせた。
「そんな可愛い反応され たら
歯止めが効かなくなる だろ…」
「そっそんなつもりじゃ っ…」
「りん…
俺に‥全てを預けろ」
その甘いセリフに、ドキッと胸が高鳴り‥整い過ぎている美貌に目が離せなくなってしまった‥‥
初恋の人…響夜なら… 初めてをあげてもいい って…
心のどこかで想ってた ‥‥
響夜がヴァンパイアっ て知った今も…
この気持ちは変わらな い―――‥‥
