
永遠(トワ)に愛す
第1章 …初恋の人…
懐かしい…温かな手…
「ん‥‥」
目を覚ますとすぐに、響夜の整いすぎた顔がアップで入ってきて、一瞬にして顔が赤くなった。
ベッドに寝ていたことに気が付き、すぐ横で響夜が頭を撫でていた。
「おはよう…りん」
「あっ…はいっ‥‥」
…あれ…わたし‥‥
学校帰りで…
響夜の手を取ってから の記憶がない‥‥
ゆっくり上半身を起こすと…見慣れない部屋の景色に困惑した。
100畳程ありそうな広い空間には、巨大なクローゼットと‥今寝ているキングサイズ以上はある純白のベッド…
外の景色を一望できそうな大きめの窓があり、夕日が差し込み‥殺風景な部屋を彩っていた。
ここ‥どこっ…?
「ここは俺の屋敷だ
この部屋はお前のもの になるから好きに使う といい」
「えっ…!?
どういう―――」
「今日から
この屋敷で俺と暮らす んだ」
っ!?
「言っただろ?
お前の全てをもらうと ‥‥
もう‥後戻りはできな いぞ」
整い過ぎた顔が近づき‥困惑している様子のりんに唇を重ねた―――
「んっ…!…あっ‥‥
んん‥‥」
強引に舌が絡み‥息が乱れる‥‥
りんはそのまま押し倒され、完璧な体が覆い被さった‥‥
「ずっと‥お前を想い続 けてきた‥‥」
わたしだけを見る…
真っ直ぐな目‥‥
でもなんだろう…
変わった目の色のせい かな?
会った時から感じてる この違和感はなに…?
そんなりんの様子に気付いた響夜は、優しい笑みを浮かべ‥頬に優しく触れた‥‥
「りん…俺は‥ヴァンパ イアだ
8年前と変わらない姿 を見て
薄々変だと思ってるだ ろ?」
確かに思ってたけど… でも‥ヴァンパイアっ て…なに…?
「じょっ冗談でしょっ? ヴァンパイアなんて― ――」
「いるわけない‥か?
…じゃあ…
お前の体で‥証明して やる」
「えっ…」
