
永遠(トワ)に愛す
第1章 …初恋の人…
カーテンのし忘れた窓から差し込んできた日差しで、りんはもうろうとする意識の中‥目を覚ました。
すると‥いきなり響夜の整い過ぎた寝顔が飛び込んできて、一気に眠気が吹っ飛んだ。
えっ…!?
…って…わたし‥途中 で気を失って…
離れようにも…抱きつ かれてて動けないし‥ ‥‥
あたふたするりんだったが、響夜は全く起きる気配はなく‥静かな寝息をたてていた。
まじまじと寝顔を見つめ‥その温もりと鼓動を全身で感じた‥‥
今思えば…
ヴァンパイアって…体 が冷たくて‥心臓が動 いてないってイメージ だったけど‥‥
想像と少し違う‥‥
ドキドキと胸が高鳴り出した直後、響夜はゆっくりと目を開き‥優しく微笑んだ。
「おはよう…りん‥‥」
「おっおはようっ…」
朝から心臓に悪過ぎる …
「昨日は…
気絶するくらい良かっ たのか?」
「えっ…」
そう耳元で囁かれた瞬間…
りんの顔は一気に真っ赤になり、激しく動揺した。
「クスッ…
本当に‥お前は可愛い な」
大きくて優しい手が、頭を撫でた‥‥
だがその時‥グーーっとりんのお腹が高鳴り、違う意味で顔が赤くなった。
なんでこんな時にっ 恥ずかし過ぎるっ…!
「そういえば‥夜からな にも食べてなかったな ?
ここで待ってろ
…朝食を用意してやる 」
「あっ…わたしも‥つい て行っていい…?」
「その格好で?
待っててやらから着替 えろ」
「えっ…?」
自分の姿を確認すると‥上半身裸で下はスカートと、恥ずかしい格好になっていて、慌てて布団で体を隠した。
「クスッ…
俺は部屋の外で待って る」
そう言うと、軽くりんにキスして部屋のを出て行った。
