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性 春 日 和 。-青春時代は盛ります-

第2章 相沢恭弥

(碧野サイド)


時は過ぎ、今は放課後。


部活をやっているのは瞬だけで、俺と恭弥は2人で駄弁っていた。


佐原先輩は生徒会に入っているから、放課後は一緒に行動できない。


「恭弥ー、暇だし帰ろ?」


「そうだな。帰りどっか寄っていくか?」


…そうか、帰宅部は放課後時間があるな。


でも特別行きたいところはない。


「特に行きたいところはないよ。もしよかったら、俺の家来る?」


「え、あ、真也の家?…いいのか?」


家に来ていいのか、って、遠慮してるのかな?


「うん、いいよ。大学生の兄ちゃんがいると思うけど、仲良くしてあげて」


「あぁ、わかった。ていうか、お兄さんいたのか」


「そうそう。部屋入って来たりするかもだけど、ごめんね」


兄ちゃんはいつも俺が友達を連れ込むと、部屋に入ってくる。


友達が帰った後は、消毒!とか言って抱き締められるし。


本当に変なやつ。


「全然大丈夫だ、んじゃ、案内してくれよ?」


「わかってる。俺の家、緑団地にあるんだ」


「まじで?俺もそこの団地」


「本当?偶然だね」


そんな感じで会話しながら家路を歩く。


時折、恭弥が頬を赤くしたり、おかしなこともあったけど、比較的楽しく帰れた。


途中で好きな人の話題を出してみたけど、すぐに違う話題に変えられた。


なんでかな、やっぱり佐原先輩が好き…?


俺は別に、佐原先輩が王子様ってわけじゃないんだけど…。
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